Jun 24, 2025

スープのない2日間!「Curry Stock Tokyo」試食会レポート

■年に一度、スープストックがカレー専門店に変身!「Curry Stock Tokyo」開催

2025年6月27日(金)・28日(土)の2日間、スープストックトーキョーが年に一度だけ“カレー専門店”に姿を変える特別イベント「Curry Stock Tokyo」が開催されます。
今年で記念すべき10回目を迎えるこのイベントに先駆けて、5月22日に開かれた試食会に、カレーライターのはぴいさんとご一緒に参加してきました。
スープストックの試食会に伺えるなんて…!お話をいただいたときから楽しみでたまらず、当日が待ち遠しくて仕方ありませんでした。

■創業から26年、101種類以上のカレーが生まれた背景

スープストックトーキョーのカレーは、創業から間もない2000年に初登場して以来、これまでに101種類を超えるバリエーションが生み出されてきました。
世界各地の多様なカレーに学びながら、辛さや甘さ、酸味といった味のバランスはもちろん、使うスパイスや具材、ソースに至るまで細やかに設計されています。
その唯一無二の味わいは、カレー好きはもちろん、プロの料理人からも高く評価される“スープ屋ならではの本気のカレー”です。
すべてのカレーはソースから異なり、現地での学びを大切にしながらも日本人の味覚に合うよう工夫されています。例えば、インドのタマリンドを梅干しで、スリランカの魚を鰹節で代用するなど、本格さを保ちながら親しみやすさも追求されているのです。

■注目の新作カレーを試食!

東京ボルシチカレー
看板メニュー「東京ボルシチ」が、スパイスをまとって新たにカレーとして登場。
単にスパイスを加えたのではなく、調理工程から見直して開発されたというこだわりの一品です。
印象的だったのは、商品開発担当の方が2年間、毎日“あめ色玉ねぎ”のことを考え続けていたというエピソード。
一口目は「ボルシチ」らしさがありつつ、食べ進めるうちに「カレー」へと変化していく不思議な体験が楽しめます。
玉ねぎの甘み、スパイス、隠し味のデーツ、国産和牛の牛すじの旨みに、ヨーグルトとレモンの酸味が絶妙なバランスで重なり、スープストックの技術が詰まった渾身のカレーに仕上がっています。

チキンコルマカレー(トマトとヨーグルトのスパイスカレー)
北インド発祥の“コルマ”をベースに、トマトとヨーグルトの爽やかさ、クリームのコク、チキンの旨味が重なる贅沢なカレー。
あえて馴染みのある「バターチキン」ではなく、「コルマ」という本来の名前を前面に出したのは、この料理の魅力をより多くの人に知ってもらいたいという思いから。
濃厚なとろみと深みのある味わいが、ごはんとの相性も抜群です。

■本格派がずらり!その他の注目カレーたち

チキンウプカレー
南インドの風が香る、さらっとした口当たりのカレー。シンプルなスパイス使いが素材の魅力を引き立て、カレーリーフの芳香、マスタードシードやクミンの風味が重層的に重なります。
塩味の効いた潔い味わいが印象的です。

ベイガンバルタ
北インドで親しまれる、茄子の旨みをぎゅっと閉じ込めた一皿。大ぶりにカットされた茄子の食感と甘みに、香ばしいスパイスが重なって奥行きのある味わいに。
野菜が主役とは思えない、満足度の高い一品です。

海老のフレンチカレー
ぷりぷりの海老と、ほくほくのカリフラワーが彩る華やかなカレー。バターで乳化させることで、フランス料理のような上品なコクを演出。
仕上げに香るバターとアメリケーヌソースの深い旨みが重なり、多国籍な美味しさが絶妙に融合しています。

■ごはんや副菜にも、ひと工夫

豚トロのビンダルーカレーには、お口直しとして玉ねぎの酢漬け「アチャール」や、野菜のスパイス炒め「サブジ」が添えられます。
ご飯にも工夫が凝らされており、人気の白ごまご飯は、オリーブオイル・ひまわりオイル・白ごま・塩を混ぜ、フライドオニオンとパセリをトッピング。
自宅でも再現したいという声が多く、レシピを尋ねられることもあるようです。

■イベントを支えるのは、スタッフの“世の中の体温をあげる”精神

「Curry Stock Tokyo」は、単なるメニュー変更にとどまりません。
前日の営業終了後から準備がスタートし、店内の装飾までもがこの2日間のために一新されます。
「スタッフ全員がスープストックトーキョーの理念『世の中の体温をあげる』を体現するため、この日はお客様と一緒に楽しめるよう文化祭のような気持ちで取り組んでいる」と語るように、つくり手自身もこの日を心から楽しんでいる様子が伝わってきました。

当日は例年、最大3時間待ちの行列ができるほどの大盛況。
全国の店舗で共通の8種類のカレーが登場し、一度に3種が楽しめる「カレーとカレーとカレーのセット」も。
昼・夜の2回来店で全種制覇を狙う方や、テイクアウトで全種類を購入する方も多く、リピーターの熱量も感じられます。
なかでも注目は、イベント限定の「2種がけ」「3種がけ」のセットメニュー。
28通りの組み合わせから選べる“カレーとカレーのセット”は、カレー好きを虜にする魅力的なラインアップです。

■黄色で気分も華やかに!「サムシングイエロー」企画

毎年恒例の「サムシングイエロー」企画も見逃せません。
黄色いアイテムを身に着けて来店すると、ちょっと嬉しいことがあるかも…?
店内も黄色をテーマに装飾され、ひまわりを手に訪れる方など、年齢・性別問わず多くの方が参加しています。
普段のスープストックとは一味違う、遊び心あふれる空間が広がります。

■カレーで“美味しさ”と“楽しさ”を届けたい

今回の試食会で特に印象的だったのは、スープストックの皆さんが「カレーの日」について本当に楽しそうに語っていたことでした。
ただ「美味しい」だけでなく、「楽しかった」と思ってもらえるような体験を届けたい——そんな想いが言葉の端々から伝わってきました。

一皿のカレーにカルチャーや驚き、発見、そしてワクワクを詰め込む姿勢からも、皆さんが心から仕事を楽しんでいることが伝わり、当社の代表が大切にしている“仕事を楽しむ”という価値観とも重なるものを感じました。

また、こうした飲食店のメニュー開発に携わる方々と直接お話しするのは初めての経験で、普段何気なく味わっている料理の裏側に、これほどまでの試行錯誤と工夫があるのだと知り、深く感動しました。
改めて、食の世界の奥深さに触れる機会となりました。

■6月27日・28日は、黄色いアイテムを身につけてお店へ!

今年の「Curry Stock Tokyo」も、たくさんの笑顔と熱気に包まれる2日間になりそうです。
私も当日は、黄色いものを身に着けて、“カレーの祭典”を楽しみに伺いたいと思います!

イベント詳細

  • 日時:2025年6月27日(金)・28日(土)各店舗の営業時間内
  • 場所:Soup Stock Tokyo外食店舗(白馬店を除く)、家で食べるスープストックトーキョー一部店舗
  • メニュー:カレー8種類(全店舗共通)
  • 特設サイト:https://www.soup-stock-tokyo.com/currystocktokyo/